さば観
おもにゲーム、おもにひとりごと、まれにネタ
泳ごう:(1)伊集院家のプール
※コチラを先にお読みください
 青い空、白い雲。
 照りつける太陽と、それをはじく水面。
 パラソルの下には、恋人がビーチチェアに寝転がっている・・・・
「あの、伊集院さん?」
「なあに」
「水着・・・じゃなくて、泳がないの?」
 彼女はさっきと同じ格好どころか、カーディガンまで羽織っている。
「ごめんなさい、肌が弱くて直射日光には当たれないの。私はいいから、貴方は存分に泳いでね」
 ・・・と言われても、元来の目的は泳ぐことじゃない。
 俺は隣のビーチチェアに寝転がった。
「やっぱり肌焼くことにするよ」
「私の事なら気にしなくてもいいのよ」
「いや、中途半端に焼けてるから、ちゃんと焼きたいと思ってたんだ」
 腕と胸元にTシャツのあとがうっすらとついている。
 せっかくだから、焼いてしまおう。
「それなら、サンオイル塗った方がいいわね」
 サンオイルを手渡されて身体にぬる。
「そうだ、背中ぬってよ」
「えっ・・・・」
 伊集院は赤くなる。
 ・・・・そう言えば、恋人になって数ヶ月経つというのにほとんど肌を触れあってない。
 俺の背中に手を触れるってことが、恥ずかしいんだろうか。
 伊集院の恥じらいが伝染したのか、なんだか俺まで顔が熱くなってきた。
「や、やっぱ自分でぬるわ」
「・・・ううん、背中届かないでしょ。貸して」
 サンオイルの容器を渡すと、俺はうつぶせになる。
 どくん、どくん、
 うわ、なんか妙にキンチョーしてきた。
 俺が伊集院の肌に触るならまだしも、背中を触られるだけじゃないか。
 ペタッと背中に手が触れる。
 指が背中をすべり、オイルを広げる。
 意識しているせいかもしれないけど、妙にボディタッチが多くないか?
 いやまあ、オイルぬってるからだけど、それにしても肩とかワキまでゆっくりとていねいにぬっている。
 心なしか、鼻息も背中にかかるような・・・・
「・・・あのさ、伊集院?」
「なあに?」
 声は横から聞こえてきた。
 見ると、伊集院は隣のビーチチェアに腰掛けている。
 ってことは、今ぬってくれているのは・・・・・・・・
「そ・・・・そそそ外井さん!?」
「あっ、動かないで下さい」
 起き上がろうとすると、強い力で押さえつけられる。
「それとも前の方も・・・いえ、隅々までぬって差し上げましょうか」
 首筋に、んふーっ、んふーっ、と鼻息がかかる。
「けけ結構ですーーーーーー!!」
 
    《 モドル 》

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